株式会社スーパー大浦社長 大浦元義
     
  --》昨年は法人設立二十周年でした。地場の総合食品スーパーとして地元に密着した経営を心がけてきた結果だと思います。

【大浦 】創業は、もっと古く昭和三十八年です。以来、都城市を中心に九店舗を展開。関連会社も二社あります。今日あるのも消費者ニーズにいかにこたえるか、を常に念頭において商道を歩いてきたからだと思っています。昔のように安いだけでは、消費者の方たちの満足を得ることはできません。健康志向によって新鮮で安くて安全な食品、これに行き届いたサービスが加わってはじめて支持されるのです。

--》メーカー訪問や先進地視察などを行い、吸収したものを積極的に取り入れる姿勢が素晴らしい。

【大浦 】日本のスーパーマーケット業界は戦国時代ですが、アメリカは終わっています。その現状を視察するため昨年四月、訪米しました。生き残ったスーパーの大半は、独自の商品を開発して他店との差別化を図っていました。これにヒントを得て、帰国後直ちに独自商品の開発を急ぎ、六月には商品化にこぎつけました。ブランド名は「メルコ」といい健康、安心がコンセプトです。漬け物、ドレッシング、味噌など現在では三十種ほどあり、すべて県内の産物。全売上高の一割が、当面の目標です。

--》独自性といえば、宅配事業が大きな柱の一つとなっています。サービス内容の充実に伴い年々、利用者も増えているようですね。

【大浦 】家に水道や電気、ガスが来ているのに、どうしてモノが来ないのか。これが宅配事業を始めた動機。五年になりますが、最近ようやく軌道に乗ってきました。欲しい商品を必要なだけ、家庭に届けるというシステムで、注文は二十四時間体制で受け付けています。来店するお客様と全て同じ条件で提供しており、とくに共働き家庭や体の不自由な方たちに喜んで頂いております。
現在、一人一週間に二回となっているので近い将来、毎日利用できるようにしたい。地域福祉の意味から介護食品の宅配も検討中です。また、リサイクル活動として八年前から実施しているトレー回収事業(一枚一円で回収)も当然、継続していきます。

--》福祉や環境問題などにも敏感に対応していますが、今後の経営方針は?

【大浦 】「食」という字は「人」と「良」から成ります。すなわち「人を良くする」。活力ある地域社会実現のため、都城圏域一市七町の人々の食文化を支えるという意気込みで経営に臨みたい。